前回は『コミュニティのデータ化ってなに?』 をテーマに、コミュニティから得られるデータと、その見方について解説しました。

今回のテーマは、
『熱量』ってどういう意味?
 

この連載のタイトルにもなっているワード『熱量』。
「あの人は熱量が高い」「熱量の高いコミュニティを作りたい」などよく耳にしますよね。

では、 “熱量とはなにか?”と問われると、なかなか曖昧で説明しづらいと思います。
『熱量』はコミュニティ活動においてもとても大切な要素なので、『熱量』の定義や判断基準について科学していきましょう。


▶︎コミュニティの価値と「熱量」の関係

“コミュニティってどんな意味があるの?”
“コミュニティを数値で伝えられない”

コミュニティの価値を実感している人、コミュニティの可能性を感じている人はたくさんいると思います。しかしながら、「コミュニティの価値を伝える難しさ」は、運営者の方も、これから検討中の方も共通して、みなさん一度は抱く悩みではないでしょうか。
実際に「社内でコミュニティの価値を評価してもらえない」「コミュニティの良さを十分に伝えきれない」という声をよく聞きます。

その理由として、コミュニティの“数値化が難しい”ことが大きな要因だと思います。

テレビ番組では視聴率、YouTubeでは再生回数やチャンネル登録者数など見るべき項目が明確だと評価しやすくなります。「この施策を行ったら、〇〇%再生回数が増えた」「〇〇というジャンルでランキング1位!」と数字として結果が可視化されることで、次の一手が打ちやすくなりますよね。

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しかし、コミュニティの場合、目的や活動内容がさまざまなため、どの項目を数値化したらよいのか悩みますよね。そもそもデータが少ないケースもあり、数値化できているのは「会員数」や「売上」のみということも多いのではないでしょうか。

「会員数」はわかりやすく着目すべき指標ですが、コミュニティの中で行われている「チャット数」や「各イベントの参加人数」などといったメンバーのアクション量こそ運営側が一番知りたい内容だと思います。

コミュニティ内のアクション量を測るには、複数の視点から捉えて分析する必要があります。これを解決するヒントが、コミュニティの状態をわかりやすく表してくれる『熱量』にあるんです!